子役時代に培った演技力を持つも、親友を冤罪で殺人犯にしてしまい、法曹界から姿を消した弁護士・神楽蘭。1年後、蘭と同姓同名のリーガルエッセイが、ネット上に掲載され、「敗けを知らない敏腕弁護士」として祭り上げられていた。そんな蘭の前に現れたエッセイの筆者は、謎の天才脚本家・黒澤仁。蘭は親友の冤罪を晴らすため、黒澤が書く台本の力を借り、弁護士活動を再開することになる。蘭が救えなかった親友の事件の謎。そして、黒澤が抱えている謎。2つの謎が絡み合い、徐々に真実が明らかになり、1つの事件に繋がっていく―――。